cokeraita
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“柔らかいけど固くない映像”という要求は、ちょっと聞いただけでは矛盾した、無茶な要求のように聞こえるかもしれないが、実は全く矛盾していない。なぜなら、二人が指摘する“デジタル映像の硬さ”というのは、まさにデジタル映像の限界、ジレンマを表現しているからだ。 フルHDの解像度を目一杯活かし、あらゆる情報を詰め込もうとすると、デジタルサンプリングで表現できるギリギリの周波数(ナイキスト周波数)近くまでの微細な情報まで活かさなければならない。しかし、実際にはナイキスト周波数ギリギリの領域は、理想的な応答性にはほど遠く、量子化の歪みが多くなる。これが硬さを生む原因だ。 特に静止画に近い動きの少ないパートは動きボケが出ないため、ハッキリと映像の細かなところ、硬さを感じさせる歪みっぽさまでが見通せてしまう。では、と応答が十分にリニアな領域まで情報量を抑えていくと、今度はDVDをアップコンバートした絵との差が小さくなってしまう。同じことはアニメ以外にも言えるのだが、完全に絵が止まる部分の多い日本のセルアニメ的表現は、より固い画調に見えやすいという事情もあり、柔らかさと精細さを両立させるのは難しい。 |