cokeraita
|
ところが、上司からの評価では、独身と勤務態度について如実に因果関係が浮かび上がりました。 これが面白かったのは、既婚者男性が管理職で、未婚男性が部下の場合は勤務態度評定(特に服務・服装規定関連)が辛くなる反面、既婚者男性が管理職で、未婚女性が部下の場合は勤務態度評定が高くも低くもない平均値に収まることです。 これは管理職へのインタビューでもはっきりと傾向が出たのですが、「独身男は既婚男よりも自分の時間が多くあるくせに、それを仕事や能力向上に使っていない」「独身男は既婚男より生活費が必要無いはずなのに、同じ給料をもらっている。にもかかわらず、それを能力向上に使っていない」「独身女は給料も安いし、今後結婚して辞める可能性があるので、まあこんなもんだ」くらいの、既婚者と未婚者との間に生じる偏見が生みだした、相対評価のノイズともいえる現象でした。 つまり、独身者に厳しい評価を下す既婚者の管理者は、職責や期待される能力を基準にしての相対評価ではなく、評価によって定まる労働条件を基準にして職務を評価するという、メビウスの輪のようなことをやる傾向にあったわけです。 独身で管理職という人もいたので、その方の評価に特徴のあるサンプルを期待したのですが、あいにくその方も既婚男性の管理職と変わらないものでした。彼へのインタビューの中で、自らが独身の管理職でありながら「子どもがいる奴は仕事に向ける目の色が違う」「独身がどんだけ仕事に頑張っても、それは自分のためだけでしかない。ただの自己満足だ」と力説されたのですが、「だったらなんであんたは管理職やれてますの」ということですよ。思うに、これは管理職研修や管理職の集まりの中であまりにも独身であることを詰られすぎて、管理職である自分が独身であることを例外視して管理職であることだけに寄りかかる思考パターンができてしまったのかなと想像してます。個人的なカウンセリングが目的ではなかったので、そこまでは確かめませんでしたが。 |