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cokeraita

鶴居村市街地から道道53号を数キロ釧路市街側にいったところにある鶴見台。
ここに丹頂鶴を餌付けしているばあさんがいる。
通称ツルばあさん。渡辺トメさんというらしい。
道道沿いにちょっとしたP帯とトイレがある。観光バスもよく止まる。

バスを止めると、ばあさんがやってくる。
マスクをしている。インフルが流行するよりずっと前からマスクを愛用している。
なぜかはわからない。でもいつもマスクをしている。トレンド先取りである。
怒ったり注意喚起したりするときはマスクを外して喋る。

P帯のわきにコカコーラの自販機が1台ある。ツルばあさんにより設置されている。
皆さんここを訪れたときは何か飲み物を買ってください。
この自販機の売り上げ利益で鶴の餌をまかなっているらしい。
お客さん、添乗員、運転手。みんなで飲み物を買う。
「ありがとうね。ありがとうね」とばあさんはよろこぶ。
夜になると自販機を開けてお金を回収して数えるのが、「これがあたしのボケ防止だよ」とのこと。

近年は中国・台湾・韓国の客も多いが、彼らは自販機で飲み物を買ったりはしないし、大声を出すのでツルが驚いて困るとばあさんは嘆いている。
マナーの悪い客にはばあさんは遠慮なく文句をいうらしい。マスクを外して。

道道をはさんで向かいにはレストランというかカフェというかドライブインというか、なにやら店がある。ここにも自販機があるが、ばあさんの宿敵。
仲は悪いらしい。こないだもなんだかあっちの自販機で買うなとかどうとかいってたとかなんとか、文句をいっている。
お向かいさんなんだけど、まあ、ここにツルが飛来するようになったのはトメばあさんの餌付けによるもので、向かいの店はあとから来たのでばあさんはやっぱりおもしろくないらしい。

ばあさんの家は新しくなっていた。息子さんは釧路市内にいて、ことあるごとに市内に来いみたいなこといわれてるんだけど、ばあさんはここから離れる気はさらさらないらしい。家も結局息子さんに建て替えてもらったようだ。

客の熟年婦人との会話。
「いやあ、おばあさん、お元気だねえ。いくつになったのさ」
「あたしか?あたしは22だ。あなたさんは84歳。あたしゃ22歳。」
「たばこどこで吸ったらいいのさ」
「なんも、のめ。のんでそこらさ投げれ。あたしひらってやるから(何も気にせず吸いなさい。吸ってそのへんにポイ捨てしなさい。私が拾ってあげるから)」

いちおう行程上はツルを見に行くことになっていたのだが、ツルはいなかった。
でもツルばあさんと会って話をして、お客さんは満足したようだ。
飲み物も20本くらいは売れたので、ばあさんはバスが見えなくなるまで両手をあげて見送ってくれた。

よくよく話を聞くところによると、ばあさんはもう90歳になるらしい。
毎日自販機の売り上げを数えて、こうして客と話をしてればボケもしないのだろう。
まだまだ元気で、もう10年くらいはここでこうしていそうだけど、
いつ突発的にここを去るか(あるいはこの世を去るか)もわからない。
ツルばあさんに会ってみたい人はお早めに。

「鶴見台 ばあさん」でぐぐったらいろいろ情報が
http://www.google.co.jp/search?hl=ja&q=%E9%B6%B4%E8%A6%8B%E5%8F%B0+%E3%81%B0%E3%81%82%E3%81%95%E3%82%93&sourceid=navclient-ff&rlz=1B3MOZA_jaJP347JP347&ie=UTF-8

[mixi] SVQさん | 鶴見台(鶴居)のツルばあさん

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